オーストラリア・ケアンズ釣行記(または、新婚旅行一人旅) by 順 | |
■ 11. バナナの苦しみ ■ ボートを引き上げ、再びサファリの中へ。 冷房がガンガンに効いていて気持がいい。 そこにテリーさんの携帯が鳴った。 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3キロ?OK!!」 早くて最初の会話は分からなかったが、 どうやら奥さんからのようだ。 テ:「奥さんからバナナを3キロほど買って来いと言われたんだ。 途中寄ってもいいか?」 順:「OK、OK」 帰り道しばらく走るとテリーさんはいきなり右折して農場へ・・・ テ:「君も買うか?ケアンズのバナナは最高だよ!」 見ると日本で言う無人野菜販売小屋みたいなのにバナナが山積みされている。 テ:「1キロ1$なんだ」 1$は80円〜90円である。日本でバナナを買った事はあまり無いが、 むちゃくちゃ安い気がして1キロだけ買った。 それでも、一房分位は楽にある。 すると、何かバナナの山の中をゴソゴソ探してたテリーさんが テ:「これを買っていけ!!ハネムーンなんだろ? 奥さんに今夜の僕たちのようだねって言うといい!!」 見ると、テリーさんの手にはバナナが2本並んで同じ皮に入っている 双子バナナが握られていた、しかしこんなのはじめて見た。 照れながらも購入(笑) でも、ここで大問題が・・・。 テリーさんの勧めに押し切られて買ってしまったが、 実はかみさんは大のバナナぎらい。 多分、食べ物のなかではピカイチにバナナがきらいだ。 スーパーでもバナナがあるとそこには近づかない。 車に戻って早速味見・・・甘い!!旨い!! 疲れていたのもあるのだろうが、日本のバナナより味が濃く、旨い気がした。 しかし、これをホテルに持って帰るわけにはいかない。 かみさんはバナナが近くにあると匂いでもわかるのだ。 帰って入念な歯磨きも欠かせない(笑) せっかく買ったんだからホテルに帰るまでに食ってしまわねば・・・。 バナナを次々ほおばる私をみて、テリーさんは テ:「旨いだろ?(満足げ)そんなに食べたら奥さんの分が無くなるんじゃないのか?」 順:「大丈夫、大丈夫!!ツインズだけは残しとくから」 テ:「近くにもう一軒あるけど、よっていく?」 順:「い・・・いや、もう充分・・・」 順:「それより、オーストラリアのルアーが欲しいんだけど、釣具屋ってあるかな?」 テ:「帰り道にあるよ。寄っていく?」 順:「うん!!」 しばらく走ると寝てしまったらしく、テリーさんに起こされたのは釣具屋の前だった。 中に入ると店員がテリーさんと話し始めた。早くて分からない・・・。 その間にルアーを物色。どれもハデハデでどこと無くラパラに似ている。 日本でも使えそうなサイズを6個ほど購入。 支払いを済ませ、外にでるとテリーさんはまだ店員と話していた。 テ:「昨日、今日はとてもタフな状況で、観光客は全然釣れてなかったみたいだね。」 店:「3匹も釣ったんだろ?君はテリーを選んでとてもラッキーだ!!釣れてよかったね!!」 順:「そっか〜!!ありがとう」(お世辞かもしれないけど、うれしい) それから約15分、ホテルに到着。 テ:「今度はモンスーンの次期に来い。いっぱい釣れるから!!」 順:「うん、また是非くるよ!!できれば友達とね。」 テ:「また合う日まで!!じゃあね〜〜!!」 さっそうとボートを牽引して去って行くテリーさんを見送り、 見えなくなってから双子バナナを喉に詰め込んだ(笑) ■ 置手紙・・・・ ■ 僕たちが泊まっているケアンズインターナショナルホテルは 、山玄という日本食レストランを併設している。 別れ際、テリーさんから受け取ったメッキを早速持っていく。 日本人の店員さんが出てきてくれた。 順「:すいませ〜〜ん・・・・・」 店:「はい〜〜、いらっしゃいませ!!」 順:「今日の19:00に予約したいんですけど、で〜〜、 これを刺身と焼き魚にして貰えますか?」 ビニール袋を渡す。 店:「調理代をいただきますけどいいですか?」 順:「もちろん、もちろん!!そんなに高くないですよね?」 店:「う〜〜ん、オーナーが今いないのでなんとも・・・」 順:「まぁ、いいですよ、お願いします。」 店:「分かりました。では19:00にお待ちしております。」 部屋に帰ると机の上にかみさんからの置き手紙が・・・・(汗) 「買い物にいってます。18:00には帰ります。」 よかった・・・・ 「一人で釣りに行っちゃう人なんて知りません。18:00の飛行機で帰ります。」 なんて手紙じゃなくて。 さて、歯磨き、歯磨き!!(笑) |
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