オーストラリア・ケアンズ釣行記(または、新婚旅行一人旅) by 順 | ||||
■ 5. ファーストフィッシュ ■ とにかくここに魚がいる事、誘い方が正しいことは分かった。 気落ちすることなくキャスティングとトゥイッチを繰り返す。 すると程なく、ポイントの左側にキャストし、ここぞという所でターンさせたルアーに グンッ!!ゴゴッ!! 魚が反応した!! 今度は巻き合わせ成功。 逃がすまじとグリグリ寄せる。 グイーー、クンクンッ、グイー・・・ さっきとは明らかに引き味が違う。 バラではないようだ。 大体、いつも魚体が見えるまで魚の引きの違いなんて分からない鈍感だが、 今回ははっきりわかる。 例えれば、さっきのバラの引きはシーバスのアクティブさと鯉のトルクを合せたような引き。 今度の魚はグングン引くが、ある程度するとちょっと諦め気味になり、また引き始める トラウトのような引きだ・・・(表現あってんのかな?) しばらくして姿を現したのは、 グチとバスを足して2で割ったような海の者とも川の者とも・・・ という感じの魚。 テリーさんがハンドランディングしてくれる。 テ:「マングローブジャックだ。」 順:「ほー、これがマングローブジャック・・・」 何はさておき、オーストラリアでキャッチした初めての魚である。 この日のために人生で初めて「ディジタルキャメラ」という近代兵器を日本で買ったのである。 記念撮影のためにカバンの中を探る。 (えーっと、デジカメはどこに入れたかな〜〜?) テ:「とてもとても小さいので逃がしますね〜〜。」(と言った気がする。) 順:「ん?」 ボチャン・・・・ そう、あまりのうれしさに笑顔で振り返った私が悪いのだ。 テリーさんは私の笑顔を「OK」の返事にとってしまったのだ。 ターポンパラダイス!? とりあえず一匹は釣ったが、証拠がない。 「釣ったけど小さかったから写真とらずにリリースした。」 では見事にベタなボーズの言い訳である。 次の1匹が欲しい・・・。 またシャローに入った頃テリーさんが船を移動。 どうやら対岸の支流に入るようだ。 しかし、暑い中アルミボートでの疾走は気持ちよかった。 結構スピードも速く涼しい。 支流に入ってしばらくキャストしながら船を流すと、テリーさんが小さな声で言った。 テ:「ライズがみえるか?」 見ると川の流芯に数箇所、大きいが静かなライズが上がっている。 順:「うん・・・あれ何?」 テ:「ターポン・・・」 順:(タタタタ・・ターポン!?アメリカの釣り雑誌などによく載っている、 あのコノシロのバケモノみたいな巨大魚?こんなロッドで?) ちなみに私のイメージするターポン・・・ テ:「あのライズの奥にキャストして・・・」 順:「オ・・・オーケー・・・」 ビュン・・・・・・・・ポチャ クリクリクリクリクリクリクリ・・・・ テ:「ストップ!!・・・・・・・・・巻いて・・・」 ・・・・・・クリクリクリ・・・・ ガンッ!! 順:「来た〜〜〜〜〜!!!」 グイグイ・・・フッ・・・・ あ!!ばれた・・・でも何か小さいぞ・・・ テ:「来た〜〜〜。」 順:「おお!!」 テ:「ばれた〜〜。」 ・・・・・今度こそとっちゃる!! クリクリクリクリ〜〜・・・・・・・クリクりクリ・・ グン!!・・・・・・・ポンッ・・・・・ 順:「あ・・・またばれた〜〜。」 テ:「口が硬いからばれやすいですね。ライズがなくなりました。」 順:「もう駄目?」 テ:「うん、むつかしいね。モンスーンの時期はライズももっといっぱいあって、 たくさん釣れるんだけど・・」 順:「小さいよね!?赤ちゃんなの?」 テ:「いや、アメリカやコスタリカとは違う種類で大きくはならないんだ。 ここは時期が来ればターポンパラダイスなんだけど」 順:「・・・・・」 小さくても良い、ターポンと名のつく魚を釣ってみたかった!! |
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