オーストラリア・ケアンズ釣行記(または、新婚旅行一人旅) by 順 | |||||||
■ 1. 決戦の朝 ■ 話はいきなり新婚旅行2日目から始まる。 オーストラリア・ケアンズの町に着いて2日目・・・。 昨日は、かみさんの希望により郊外で乗馬。熱帯雨林や 海の見える高台まで一人で馬を操り、全行程約2時間。 これはこれでなかなか気持ちよく、面白く、貴重な体験だった。 しかし、私にとっては、今日がこの旅行のメインイベント・大本命なのである。 オーストラリア行きが決まってから、夢にまでみたマングローブフィッシング。 とうとう、その日の朝を迎えた。 6:20にはガイドがホテルに迎えにくる予定だ。 今日はそのガイドと一日一緒だ。 ツアーラウンジの人は 「日本語はあまり通じないかもしれませんが、同じ釣り人なら大丈夫ですよね?」 と言っていた。 本当に大丈夫なのであろうか? 目覚まし時計で5時には目覚め、ライ麦パンとペプシという健康的な 朝食をとり、シャワーを浴び、体中に日焼け止めを塗った。 日本から持ち込んだルアーも、ツアーデスクで買った バウチャー(ツアー予約券)も、サングラスも、虫除けスプレーも昨日の内にバッグに 詰め込んである。 なにもかも準備万端なのである。 6:00 新婚旅行2日目で別行動(かみさんはエステ)という 世間ではあまり聞かない仕打ちを受け困惑気味の新妻を 「大丈夫、大丈夫!!」 という意味不明の言葉とともに部屋に残して、 11階の部屋からロビーへ下りる。 しばらくロビーのソファに腰掛けていたが待ちきれない。 外のロータリーに出てみるが、もちろんガイドはまだ来ていない。 「最初はやはりグッドモーニング!!かな?」 「日本語はどのくらい通じるんだろう?」 「今日は名前で呼べばいいのかな?それともキャプテン?」 そんなアホなことを考えている間にロータリーを シュノーケルをつけたサファリ(現地ではパトロール)と、 それに牽引されたアルミボートが上がってきた。 立ち上がって見ている私に、サファリから下りてきたおじさんが 「ハイ!ミスター○○?」 と話しかけてきた。 順:「イエース!!アイム○○!!ハロー!!」 テ:「アイム、テリー(握手)」 順:(よし!!挨拶は出来た。テリーさんね。) テ:「キャップ・・・OK?」 順:(そうか、キャプテンだからキャップと呼べばいいのね。) 順:「OK、OK!!キャップ(握手)」 テ:「NO、NO!!ユアキャップ!!(頭を指差しながら)」 順:(キャップ?帽子?・・・・あ!!部屋に忘れた!!) 順:「キャップ、ルームルーム!!(上を指差して)」 全然、準備万端ではないのである。 あわてて部屋に戻り、鍵を開け、帽子を取って部屋をでる。 横目にいきなり入ってきた男(私)に怯えまくるかみさんが見える・・・(笑) ロビーを走り抜け、車に飛び乗った私をみてテリーさんは大笑い。 「のんびりいきましょ〜う。」(英語)といった、ような気がした。 それから後は片言の英語でむりやり会話。 テリーさんも日本語はほとんど駄目だった。 以下は車中で交わした内容。 今の時期は乾季であまり釣れない事。 テリーさんは、エンジニアだったが退職してガイドを始めた事。 パンフレットに載っているのはテリーさんの子供と奥さんであると言う事。 日本でバスフィシングをした事がある事。 私の仕事の事。 モンスーンの時期が釣りには最適であるという事。 日本のプロに友達がいる事。 松方弘樹の事(笑) ケアンズは今、花が咲く時期でとてもきれいだと言う事。 途中の小河川ではフライで色々な魚が釣れる事。 郊外は様々なフルーツ、サトウキビ、椰子の木の農家が多い事。 サトウキビの精製工場の中は暑い事。 私の奥さんはどうしているんだ?という事。 マッドクラブ(地元名産のカニ)とオージービーフはもう食ったか?という話。 |
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